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* thread: 経営コンサルタントからのアドバイス  * janre: ビジネス

* tag: SMAP  解散  騒動  ジャニーズ  メリー  ジュリー  マネジャー  事業承継 

* category: コンサルタント

SMAP騒動に見る凄まじくも見事なジャニーズ事務所の事業承継戦略 

本騒動に何ら興味はありませんが、事の善悪や顛末はさておき、今回の騒動は間近に迫ったジャニーズ事務所の事業承継におけるボトルネックを解消するための戦略的な仕掛けとして見れば、なかなかの成果を収めたのではないでしょうか。

端的に言えば、今回の騒動は、ジャニーズ事務所の次期社長ジュリーさんへの求心力の強化と、メンバーマネジメントの引き締めを通じた収益性向上のためにSMAPがスケープゴートとして使われたに過ぎないのではないか、ということです。

以下の論点について私見を述べます。お暇な時にご笑覧くださいませ。

ジャニーズ事務所の事業承継戦略の要諦

1.「後継者は誰か」を広く知らしめる
2.「対抗馬」と「反対派」を根こそぎ排除する
3.事業承継後の数年間を凌ぐための「キャッシュ」を稼ぎ出す
4.緻密な計算に基づくコミュニケーションにより「後継者の信用」を創造する
5.「奴隷契約」で利益率を極大化しつつ、「恩を着せるマネジメント」で人心を統制する


1.「後継者は誰か」を広く知らしめる

創業社長一族支配によるジャニーズ事務所では、娘である代表取締役副社長ジュリーさんを後継者とすべく、若いころから英才教育をしていたそうです。一族の中では既定路線で社内でもなんとなくコンセンサスはあったのでしょうが、ここまで芸能界でのプレゼンスが大きくなった以上、取引先や競合から見ても「ジャニーさんとメリーさんは手強い相手だったが、ジュリーさんも相当手強いな」と痛感させることが必要になってきました。

ジャニーズは独立系の芸能事務所なので決して大規模ではなく、ジャニーさんとメリーさんの若い男性タレントの発掘力とプロデュース力に対する信用で次々と大きな仕事を勝ち取って来たわけですから、ジュリーさんにも同等以上の能力があることを知らしめることでその存在を誇示しなければナメられてしまいます。面子上等の業界ではナメられる訳にはいきません。

ジュリーさんは、嵐やら何やらを統括して実績を上げてきたわけですが、長期にわたり事務所の屋台骨を支えてきたSMAPに関してはマネジメントできないばかりか、もともと一事務員に過ぎなかった女性マネジャーが全権を握り、ジャニーさんやメリーさんの言う事さえ聞かない状態にまでなっていて、なんともならなかったそうで、これではいかにもマズイわけです。

「誰が一番エライのか、思い知らせてやらねば気が済まぬ!」という一族の怒りも迸っていたことでしょう。

2.「対抗馬」と「反対派」を根こそぎ排除する

社内を二分するほどの実力を持つ女性マネジャーを放逐すること自体は当然としても、問題は「いかにそれを実行するか」です。ジャニーズの看板に傷が付かず、SMAPの商品価値を毀損することもなく、「流石ジャニーさん、メリーさん、ジュリーさん!情けに厚く懐が深い!器が違う!」と称賛される方法でなければなりません。

そこで、女性マネジャー自らに身を引かせる方法を考えたのでしょう。しかし、業界内でもその実力を認められているほどの実力者なので、単にジャニーズを退職させるだけでは大きな対抗勢力になりかねず、あまりにもリスクが大き過ぎます。

そこで、もうひと捻りしたのではないでしょうか。つまり、業界内にいられなくなるようにする、ということです。「タレントを引き連れて別の事務所を設立して独立する」という、業界のタブーを引き起こさせてしまえばよい、と考えたと思われます。

その道具がSMAPでした。

昨年の夏頃、SMAPメンバーの契約更新時期に合わせてメリーさんはジャブを放ちました。

メリー「なんか独立するとかいう噂があるけど、そんなことないよね?」
SMAP 「いえ、そんなつもりないですよ」
メリー「マネジャーに一任しているけどジャニーズ事務所所属なんだから、大丈夫よね?」
SMAP 「はい、来年も頑張ります」
メリー「そう、アナタはどうなの、マネジャー?」
マネジャー「いえ、独立なんてそんなこと考えてません」
メリー「そう、ならいいけど(よっしゃ、言質取ったぞゴラァ!)」

、、、こんなやりとりがあったそうです。

このやりとりで、女性マネジャーは「そうか、思う存分やるなら独立という手があるか、、、」と気付いた、否、気付くようけしかけられたのでしょう。

これ以降、女性マネジャーは紅白司会者へのSMAPのキャスティングをはじめ、戦略的にメディアを活用してSMAPの商品価値を高めつつ、「ジャニーズに一発喰らわせてやりたい」と思っている競合事務所の実力者にアプローチして「SMAPが独立した暁にはご支援のほど何卒よろしくお願いします」と挨拶して回っていたそうです。

メリーさんとジュリーさんの掌の上で踊らされているとも知らず、、、

3.事業承継後の数年間を凌ぐための「キャッシュ」を稼ぎ出す

ただ、メリーさん達はSMAPを手放すつもりは毛頭なかったので、SMAPの商品価値を毀損するわけにはいきません。それに、肝心のSMAPの稼ぎ出すキャッシュはピークアウトしつつあったので、今回の騒動を人気再生の契機にしようと企てました。

ここで近年のSMAPの活動を振り返っておきましょう。最近のSMAPは、新曲のセールスは揮わず、発売初週はともかく、あっという間にチャート圏外に落ちるようになり、コンサート動員数こそ見るべきものはあるものの、冠番組や主演するドラマや映画も減り、嵐をはじめとする後輩グループの後塵を拝するようになってきています。

キャリア25年ともなると、若いころ獲得したファン層も高齢化して、今や「親子二代でSMAPファン」なんて持ち上げられ方をしていますが、「そういえば最近はあまりお金使ってないわね」「嵐のほうがカワイイかも」なんて本音もジャニーさん達の耳に届いているはずです。

そう、PPMでいえばSMAPは今やSTARではなく、CASH COWとしてここ5年ほどフル回転してきましたが、そろそろDOGに移行しはじめてたと言ってもいいのです。

一般的な商品やサービスの場合、「モデルチェンジ」や「高機能化」「デザインのリニューアル」などでCASH COWの延命を図る訳ですが、タレントの場合はそう簡単にはいきません。そこで着目したのが皆さんもよく目にする「閉店セール」だったのではないでしょうか。

「皆様に支えていただきましたが、そろそろ閉店します!最後に大謝恩セールやるから、皆さん来てくださいね!!」という、アレです。実は、閉店するとは言っても期限を切らずにいつまでも閉店セールを続けている、というあざとい商法です。

そこで「SMAP解散?!」という大芝居を打ちました。

冷静に考えれば、東京オリンピック・パラリンピックをはじめとする大規模イベントのサポーターやキャラクターの要職にあり、各局で数多くのスポンサーを惹きつけている冠番組を持っているタレントを簡単に解散させてしまったら、それこそジャニーズ事務所が立ち行かなくなる賠償責任を負わなければならない訳で、そんなリスクをジャニーズが負う必要などまったくありませんよね。

でも、「SMAPが分裂、解散するかも?!」という知らせは、メリーさんのシミュレーション通り、純粋なファンを大きく動揺させ、解散を思いとどまってほしいという思いが日本だけでなく海外にまで波及しました。そしてその思いはやがてSMAP作品の購買を通じた支援へと走らせることになりました。

やや飽きてきたとはいえ、いざ解散するかもとなると、流石SMAP、豊富なコンテンツがモノを言い、過去のダブルミリオンだった「『世界に一つだけの花』を買って解散を阻止しよう」とこぞってCDを購入してくれました。旧作のアルバムやシングル、DVDなども軒並み再チャートインを果たすなど、追加投資をしなくてもキャッシュを再び稼ぎ始めています。

1/19現時点での売上はこれだけかもしれませんが、今後勿体つけながら「結成25周年全国5大ドームツアー、一旦キャンセル情報が流れたものの、大復活祭を開催することが決定!」とか、「中国、台湾、インドネシアなどのアジアを皮切りに、いよいよワールドツアーに進出!」とかで「直接会える!応援できる!!気持ちを伝えられる!!!」チャンスを企画すれば、爆発的な売上が見込めます。

賞味期限が過ぎた SMAP がSTARに返り咲くことは難しいでしょうが、DOGにならず、再びCASH COWとしてキャッシュを稼ぎ出してくれるなら、ジュリーさんが父母にかわって業界にプレゼンスを確立するまでの食い扶持の一部が確保できる訳です。ジャニーズにとってはウマウマですね。

4.緻密な計算に基づくコミュニケーションにより「後継者の信用」を創造する

もともとジャニーズは秘密主義というか、謎に包まれた事務所で、内情が表に出てくることが少ないことでも知られています。スキャンダルや悪評も噂レベルでは数多くありますが、芸能マスコミやテレビ局、広告代理店などの関係先へのアメとムチの使い方が巧みなので、時々ダメージを喰らってもなんとか切り抜けてきた老獪さもあります。

今回もジャニーズ親派のスポーツ紙を使って、事務所側に有利な世論を形成するコミュニケーション戦略を展開しました。普段の塩対応がここでは効果的に作用し、「ジャニーズネタを扱えるなら、売上が見込めるぞ!」と、売上が落ち込むネタ枯れ時期を乗りきりたいスポーツ紙の思惑を利用、「事務所は善、業界の慣例を無視してクーデターを画策した女性マネジャーは悪、SMAPは板挟みとなって苦悩し空中分解の危機に瀕している」という図式の印象操作を試みたと考えられます。

この図式が確定できれば諸悪の根源は女性マネジャーとなり、事務所とSMAPが失うものはなにもありません。さらに言えば、業界のタブーといわれる独立を試みたSMAPに対して、メリーさんとジュリーさんが寛大な対応(フリですが)を見せれば、ジャニーズ株は高騰し、ファンの心をがっしりと掴むことができます。燃え上がった購買意欲にさらに燃料を投下できるわけですから、これぞまさに炎上商法の真髄ですね。

ちゃんとタイミングも計算しています。最初の記事が出てから、連日スポーツ各紙とテレビ各局の情報バラエティー番組、ニュース、政財界の関係各位に至るまで、メディアとキーパーソンのオピニオンはSMAP解散騒動一色に染まりました。そして、釈明会見は視聴率の下落が著しいフジテレビのSMAP x SMAPで行い、フジテレビにまたしても恩を売ります。

さらに、ファンが心待ちにしていた「SMAPは解散しません!」宣言は敢えて封印し、今後の先行きに一定の不透明さを残し、憔悴しきった表情のメンバーを喪服チックな装いでカメラ前に立たせ、事務所に義理立てした木村君を事実上のリーダーとして据えて事務所万歳コメントを言わせるという、「とりあえずSMAPは存続する方向らしいけど、曲折や謹慎などの処分があるかもしれないから、自分達が支えなきゃ!」というファン心理を巧みに操縦する業を披露してくれました。いいですね、どんどん売上上がっちゃいます。

これだけの実績をここ数年で叩きだせば、メリーさんは勿論、ジュリーさんの手腕を疑う関係者はいなくなるでしょう。メディアや取引先も、ジュリーさんとの関係を良好に維持したいという心理に傾くことは勿論、イベントや番組作りでもジャニーズの意向に背くことができる存在は、競合事務所以外ほぼなくなります。

意のままにメディアを操縦したコミュニケーションで世論を味方につけ、事務所の価値を高めることができた訳ですから、メリーさんとジュリーさんはなかなかの手腕の持ち主ではないでしょうか。

5.「奴隷契約」で利益率を極大化しつつ、「恩を着せるマネジメント」で人心を統制する

一方、SMAPというグループの存在を大切にしたいのはメリーさんもジュリーさんも同じですが、自ら唆したとはいっても、一度は独立に傾いた中居君ら4人になんらかの処分を下すことは必要です。木村君以外のSMAPメンバーにとって、所内の他タレントに対する見せしめの意味も込めた次回の契約更改はまさに「奴隷契約」になることは想像に難くありません。


彼らが再び思い通りの活動ができる日が早く来ることを祈るばかり。 photo © Breaking News Japan

タレントとマネジメント会社が同等の地位にあるとしてタレントの権利保護に熱心なハリウッドと違い、吉本芸人が話す「事務所のピンハネの凄まじさ」はネタとしても、日本の芸能界ではタレントは事務所に隷属するかのような地位に貶められているのが実状です。普通でも専属契約内容は事務所側が相当有利になっていると考えてよいでしょう。

それに加え、今回の騒動の主犯格は女性マネジャーでも、メンバー自身にも独立の意思がある程度あった訳ですから、減俸処分が下されたとしてもメンバーは甘受する以外ありません。

この人件費削減の大チャンスをメリーさんとジュリーさんが見逃すとは思えませんので、「固定報酬はかなり低く抑えるけど、事務所が取って来た仕事を確実にこなしてくれれば、出来高を加算して総額でここまで払うよ」的内容で契約を迫るものと思われます。完全業績連動年俸制(フルコミッション)かもしれません。まるでドジャースに買い叩かれた前田健太選手のような契約内容ですが、ジャニーズに睨まれたSMAPは他で生きていけないので、どれほど不利な条件でも何もかも呑まざるを得ないでしょうね。

勿論、ボロ雑巾のようになって商品価値を下落させる訳にはいきませんから、責任応分に扱いの差をつけることで活かさず殺さず加減しながら、だらだらとキャッシュを生ませ続けるでしょう。

今回の騒動でSMAPのメディア露出は確実に注目を集めますし、それに反比例して本人達に入るギャラは低く抑えられ、事務所のマネジメント報酬は増えます。しかも、これまでコントロール不能だったSMAPのキャスティングはメリーさんとジュリーさんの意のままになった訳で、これはデカい。

若手時代のようにパンイチで熱湯風呂や水中ジェスチャーゲームに出したり、タイトなスケジュールで5大ドームツアーを強行させたり、フジの27時間テレビに出演後、間髪いれずに日テレで24時間マラソンを完走させ、その後テレ朝のMステで1時間ノンストップメドレーを歌い踊らせ、フラフラになりながらもEXILE TRIBEとのコラボレーションコンサートでドームツアーをシメる、などという、人の世の生血を啜るような不埒な悪行三昧を重ねたとしても、桃太郎侍でもないメンバーは文句ひとつも言えないわけです。

もっと言えば、事務所に忠義を尽くした木村君はSMAP解散を阻止したまさにHEROなので、これまで以上に厚遇され、ますます「キムタク」ブランドを高める仕事しかさせないでしょう。中居君には定評のあるMC仕事以外に、疲労困憊で一気に老けこみ、生え際の後退が一気呵成に加速するであろうことを見越したヅラCMキャラクター就任とか、ナイナイとのヨゴレ仕事をどんどん増やすとか、ありそうです。交通トラブルを起こしたゴローちゃんは、チョイ役の地味な仕事とほんこわの仕事を数多くこつこつこなすとか、イイヒトキャラだったのに酩酊事件を起こして以来悪キャラに転身、極道役がハマってしまったツヨぽんは当面悪人キャラでいくとか、なにをやってもドクにしか見えない真悟ママはライザップCMやマヨネーズ早喰い競争など、身体を張る仕事を中心にするとか、予想してしまいました。

現実的に考えるなら、不惑前後のタレントにここまでの仕打ちはせず、派手な仕事ではなくとも、本人達が事務所の温情を感じるような仕事を地道にさせながら、懐の深さと広さを見せて更に恩を着せる、という方法を採るでしょう。勝負はついている訳ですし、事務所が完膚なきまでに勝ち過ぎるとファンが離れてしまって元も子もなくなりますから、ソフトランディングを図るでしょうね。

木村君以外のメンバーにとっては、長くて辛い茨の道が待ち受けていることは間違いないでしょう。

まとめ

一連の騒動を通じてジャニーズ事務所が手にしたのは、円滑な事業承継の推進でした。ジュリーさんへの事業承継を阻害する女性マネジャーを完全に排除し、後継者のリーダーシップの確立を促進すると同時に、権限を集中させて売上増と利益率向上を叶える仕組みを整えた訳ですから、立派な成果を上げたと見て良いと考えます。

ブランド力があるジャニーズ事務所だからできたという側面があることは否めませんが、単なる芸能界のゴシップとして傍観しているのではなく、多くの中小企業の事業承継でも活かせるプリンシプル(原理原則)を読み取ることが重要です。貴社にとってご参考になるところがあれば積極的に取り入れていきましょう。

ただ、「やり方」を間違えると大炎上するリスクがあるので、くれぐれも慎重に進めていただきたく存じます。

与太話が長きにわたり、大変失礼いたしました。

ヒューマンキャピタルコンサルティング
丹羽政尊
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* thread: 経営コンサルタントからのアドバイス  * janre: ビジネス

* tag: ローラ・バセット  評価 

* category: コンサルタント

ローラ・バセットをどう評価するかでイングランド女子サッカーの未来は決まる 

オウンゴールで日本に決勝点を献上してしまったローラ・バセット選手を擁護する声が世界中から彼女のもとに寄せられています。彼女の心中を思うと同情を禁じ得ないものはありますが、イングランド女子サッカー関係者の視点から考えると、別の見方をしなければならないと考えました。


from GOAL.com

そこで、皆様に質問です。

「イングランド女子サッカー協会の一員として、今大会におけるローラ・バセットを評価せよ」と問われたら、以下のそれぞれの立場にいたと仮定して、皆様ならどう評価しますか?

1.イングランドサッカー協会会長(最高責任者)
2.イングランド女子サッカーチームの監督(成果責任者)
3.同 コーチ(プロジェクト管理者)
4.同 チームメンバー(プロジェクトメンバー)


わたしたちはどう評価するよう提言するのか、以下に記します。

まず、事実を振り返っておきましょう。

1.敗戦の直接的な原因がローラのオウンゴールである以上、このゲームにおける評価は最低である。
2.敗戦の原因は、クロスを阻止できなかった選手や勝ち越し点が奪えなかった選手達の責任でもある。
3.最終責任はあくまでも監督にあり、ローラ一人の責任に帰すべきではない。

次に、「評価の目的とは何か」も再確認しておきましょう。

評価の目的は、成果創出にどの程度貢献したかについて、できたことは讃え、できなかったことはどうすればできるようになるのかを明らかにして「育成に活かすこと」です。マネジメント研修でこの質問をすると「評価の目的は査定です」とドヤ顔でお応えになる方が多いのですが、明らかに間違いです。

つまりローラの評価は、敗戦の責任を一身に背負わせるものではなく、彼女の育成に資するものであることが求められます。

こうしたことを踏まえ下されるべき、評価は下記のとおりです。

1.サッカー協会会長はローラを全面的に讃えて高く評価し、代表チームの捲土重来を期待する旨を表明する

ローラの長年にわたる活躍と代表選手としての貢献度について高く評価するとともに、彼女があのシーンでパスをカットできたのは彼女だからできたことであり、結果的にオウンゴールにはなったものの、パスをカットできなければ日本選手にゴールを決められていたことを明言し、ローラの責任で負けたのではなく、チーム全体の力が不足していたために敗退したと表明する。

また、次回W杯までにローラの復活と更なる貢献を期待し、次回こそ優勝すると宣言する

2.監督は、ローラを讃えながらも評価は下げ、代表選手から外し再び選ばれるかどうかは本人次第とする

評価の原則は信賞必罰であり、敗戦の最大の原因はローラのミスである以上、評価は下げざるを得ず、代表選手として具備すべきスキルを備えていないと判断して代表から外すこととする。

しかしこれは引責ではなく、スキルの未熟さが理由であり、スキルアップが認められた時点で再び代表に召集する道を残し、本人の精神的な復活と具体的な努力を促す。

3.コーチは、彼女のミスの原因を究明し、改善指導を行う

オウンゴールの原因は何か徹底的に分析し、その結果をローラにフィードバックしながら具体的な改善策を練り、確実な遂行をコーチングすることに専心する。ローラが所属するクラブチームのコーチにも協力を仰ぎ、彼女のスキルアップを実現するための
環境整備にも配慮し、今後の努力を見守る。  

4.選手は、これまでのローラを讃える一方、自らがとって代わるチャンスをうかがう

プロ同士であればライバルの脱落は自分のチャンスであり、慰めも何も必要ではない。この試合でのローラの成果貢献をニュートラルな立場から低く評価すればいい。

協会内の役割分担を、協会会長をリーダー、監督とコーチをマネジャーと仮定するなら、イングランド女子サッカーを強くするためにリーダーシップを発揮する立場にある会長は「正しいことを行わなければならない」ので、ローラの今後に資する評価をしなければなりません。

ジュニア時代からずっと代表選手として活躍してきた功績を讃え、今後も活躍を期待することや、敗戦の責任は彼女一人に背負わせるのではなく、チーム、ひいてはサッカー協会がその責任を負うものである旨を伝える以外、してはいけません。

また、監督やコーチなど、W杯で優勝を狙うプロジェクトの成果責任を負ったマネジャーは「物事を正しく行わなければならない」ので、オウンゴールがチームのリーグ戦敗退に結び付いた分、彼女に厳しい評価を下さねばなりません。それと同時に、今後のローラのスキルアップに資する具体的なトレーニングプランを策定、クラブチームとも連携をとりながら、名誉挽回のチャンスを用意して、本人の奮起を促すこと以外、してはいけません。

そして、共に戦った選手達は、今はローラを慰め、その後はライバルとして切磋琢磨する以外、この件について言及すべきではありません。今までローラが占めていたDFの座を彼女から奪い取るために全力を注ぎ、ローラの危機感を煽り、代表争いに専念させてあげることが、彼女に対する最高のメンバーシップであり、サポートになるはずです。


極めて雑駁ではありますが、わたしたちならローラ・バセット選手の評価は上記のようになされるべきだと考えました。願わくば、彼女の悲しみが癒えて再び代表選のピッチに立ち、なでしこJAPANにリベンジを果たすチャンスがきますように。

でも、いちファンとしては、再びなでしこに返り討ちにしていただきたいんですけどね。

皆様のお考えはいかがでしたか?

最後までお目通しいただき、ありがとうございました。

* thread: 経営コンサルタントからのアドバイス  * janre: ビジネス

* tag: 就活  内定  戦略 

* category: コンサルタント

2016年卒 未内定学生への戦略就活のススメ 

2016年度新卒就活が佳境を迎え、オフィス街やキャンパス近辺でお決まりのリクルートスーツ姿を目にする機会が増えました。今はまだ経団連加盟企業の選考解禁日8月1日以前ということもあってか、学生の表情にそれほど悲壮感はありませんが、まだ内々定を持っていないと思しき焦りが浮かんでいる方も散見します。

6月下旬時点は、内定・内々定の有無に一喜一憂しがちな時期ですが、本当に満足できる就活結果を得たいなら、今後どう就活を進めていけばよいのかを考える大切な時期ではあります。そこで、学生諸氏の就活を支援するリクルート・コーチとして、日々フォローアップしているポイントについて概観します。

1.標準的な就活動向を把握する(先行?出遅れ?手遅れ?)
2.未内定学生の9つの特徴を知っておく(あてはまるアナタは要注意!)
3.内定を得るために何をすれば良いのか(戦略就活のススメ)


それでは、早速はじめましょう。

1.就活動向を把握する(先行?出遅れ?手遅れ?)

「2015年6月度就職内定状況(速報版)」(就職みらい研究所6月16日調査)によれば、6月1日時点における大学生の就職内定率(速報値)は34.2%(前年同月比-27.1ポイント)です。経団連加盟企業の選考前でこの状態ということは、中堅中小企業に積極的にアプローチした学生の3人に1人は内定を持っていると考えられます。

また、「2016年度日経就職ナビ就職活動モニター調査」(ディスコ6月16日)でも、内定率35.1%、平均エントリー社数54.7社、企業セミナー出席、ES提出、選考試験受験数は大幅に伸び、既に内定を持っている学生の67.2%が今後の就活は「内定企業よりも大きな企業が中心」と答えています。

この調査の母集団はそれぞれリクナビ(大学生996名、大学院生362名)とディスコ(1460名)の登録者であることを弁えたうえで、この状況をひとつの目安とし、自らの就活進捗が目安よりも先行しているのか、ほぼ同じか、出遅れているのかを確認しましょう。未内定なら出遅れ気味ということなので、今後の活動は少なくとも内定を持っている学生よりスピーディかつ質の高い内容が必要になることがわかります。

ただ、注意すべき点は、経団連加盟企業、即ち大手企業、それも人気企業の正式選考解禁が8月1日となったことで、企業の採用活動が昨年から大きく変化することです。企業採用活動のピークはシンプルに考えて以下のようになると考えます。

7月:経団連加盟企業以外の中堅・中小企業

大手企業や人気企業に学生が集中することは避けられないため、中堅・中小企業は大手企業より早く内定を出さざるを得ません。大手企業に内定者をさらわれることを想定し、採用予定人数よりも多めに内定を出しますので、中堅・中小企業から内定を獲得するなら、7月が最適な時期になります。ただ、内定を出した中堅・中小企業からの「内定承諾書(誓約書)」の提出や「就活終了が内定の条件」などの「オワハラ(就活終われハラスメント)」も出始めるため、第一志望先の大手企業にまだアプローチできていない段階では慎重に対応する必要があります。

8月:経団連加盟企業、それに準ずる大手企業、人気企業

8月から9月にかけて、経団連加盟企業や人気企業など、大手企業の採用活動が集中します。同日同時刻に複数の選考会がバッティングするため、多業界、多職種で就活を行ってきた学生は、本当に就きたい職種は何か、どんなステージで活躍したいのか等に関するプライオリティを定め、日々スケジュールを組み直す事態に迫られることも想定に入れましょう。柔軟で臨機応変な対応が必要になるがゆえ、就活の原点を見失わないよう、強く認識しなければなりません。そして、最終的なゴールを定め、その達成に強いコミットメントを持ち、臨みましょう。

9月:大手落ち組みを狙う中堅・中小企業

大手企業の選考に落ちた学生を狙い、定員割れしている企業がこぞって争奪戦を繰り広げる時期が9月です。この時期の未内定学生は玉石混合なので、光る物がある学生にはすぐ内定を出す一発勝負が展開される一方、「オワハラ」もピークを迎えます。この時期に内定を得た先が実際の就職先になることが多いのですが、「本当にこの企業に就職することが自分にとって最善の決定なのか」について、自分を支えてくれる両親や大学のキャリアセンターなどからの意見にも耳を傾けてよく考えたうえで、就活を終えましょう。

ごく当たり前のスケジュール観ではありますが、大半の企業はこのような採用活動となるでしょう。ターゲット企業のスケジュールをよく確認し、OB・OG訪問、インターンシップなどの計画を立て、実行しましょう。

2.未内定学生の9つの特徴を知る(あてはまるアナタは要注意!)

以降は、こちらからご覧いただけます。

ここまでお目通しいただき、ありがとうございました。

* thread: 経営コンサルタント  * janre: ビジネス

* tag: コンサルタント  ヒューマンキャピタルコンサルティング 

* category: コンサルタント

コンサルタントとしての矜持をふりかえる 

2002年10月の創業以来、ヒューマンキャピタルコンサルティングは今日で13期目を迎えることができました。これもひとえにクライアントやパートナーの皆様のご支援のおかげです。今後ともクライアントやパートナーの皆様の成長と発展に資するべく尽力致しますので、変わらぬご指導、ご鞭撻並びにお引き立てを賜りますよう、お願い申しあげます。

さて、この機会に今一度「コンサルタント」という職務について考えてみます。

「コンサルタントって何者?」とお客様に問われた時、模範回答としては「独立した専門的アドバイザリサービスで、経営管理上やビジネス上の諸問題を解決し、新たな機会を発見・捕捉し、学習を向上し、変革を実施することによって、組織の目的・目標を達成するうえで、経営者と組織を支援する者」であるとなります(ILO:国際労働事務局「経営コンサルティング」より引用)。

長くて咬みますので、私は「第三者の立場から、専門的な知見に基づいてクライアントの価値創造実現に資するあらゆる助言と支援を行う者」と答えていますが、「、、、それでもよくわからないね」と言われて互いに苦笑、というのが一番よくある反応です。

その一方、コンサルタントが世間で大きくクローズアップされる場面は、反社会的勢力や何らかの事件に関与した人が「○○コンサルタント」だったというニュースに接した時であり、「胡散臭い」「怪しい」「怖い」「高額報酬をふっかけられる」「悪人」「犯罪者」というマイナスイメージが定着しています。

また、ネットやTV、日常生活など様々なシーンでコンサルタントを名乗る方によくお目にかかります。世の中に存在する製品・サービスの数だけコンサルタントは存在し得るとも考えられるので、最早誰もがコンサルタントを名乗っても不思議ではないとも言えますが、これらのコンサルタントの多くは、特定の製品・サービスの販売を目的とした「営業職」と捉えるほうが理に適います。

製品・サービスの購買に必要となる様々なパラメータを設定すれば自動的にソリューションが出てくるので、上記ILOの定義に照らせば、「独立性」「新たな機会の発見・捕捉」「学習」「変革」「当事者の実行支援」というコンサルティングの主要要件を満たさないというのが、その理由です。

ただ、これらの定義をクリアしたコンサルタントの中にも、クライアントがたまたまご存知ではない知識を保有していることで上から目線でご高説を垂れる方、計画通りのアウトプットが創出できなかった原因はクライアントの実行状況であり自らの助言や支援について省みない方などがいます。コンサルティングファームの中に事業会社を軽視する考え方が蔓延っているのも事実です。これらの点がクライアントからコンサルタントが疎んじられたり蔑視される原因になっています。

現状をフラットに見てみると、コンサルタントとしては忸怩たる思いです。


コンサルタントは、助言や支援を通じてクライアントの価値創造に貢献することが職責ですが、主体となることは禁忌なので、価値創造主体であるクライアントの要望に応える高品質なサービスを提供することでしか存在できません。そのため、コンサルタントは学習機会を数多く持って脳に汗をかき、それがゆえに優れた知見を有し、クライアントに提供できるよう常に研鑽を重ねています。

しかし、この原理原則を忘れ、保有知識量の多寡やファームの存在感の大きさ、過去実績、高額報酬に胡坐をかいた瞬間、コンサルタントはコンサルタントであることを自ら否定するだけでなく、クライアントに害をもたらす存在になり果てます。

 「この人は何も知らないから教えてあげよう」
 「これだから考えが足りない人は困る」
 「論理的思考に欠ける人だからこちらの説明がわからないんだろう」
 「この私がわさわざ時間を割いてやったのに断るなんでバカだな」
 「もう少しちゃんと考えてから相談してくれないと困るな」

などと考える人がクライアントの信頼を得られるはずはなく、成果創出は望むべくもありません。

上述のシーンで、

 「クライアントの知見とこちらの知見をシェアして最良のプランに昇華しよう」
 「考えが深まらなかったのは、助言や支援のどこが至らなかったのだろうか」
 「理解がすすまないのは、用意したフレームワークやチャートが練れていないからだ」
 「貴重な時間を割いて頂いたのに、期待を上回る成果を提供できず申し訳ない」
 「今回は課題の明確化に徹し、次回はその検討結果を持って来て頂こう」
 
と自然に考えることがコンサルタントとして具備すべき最低限の資質です。

これらのことを踏まえてHCCが弁えるべきは、

1.クライアントの期待を上回るアウトプットの追求
2.信頼を勝ち得るための本質的かつ高品質サービスの提供
3.ロールモデルとなる職務遂行と所作、立ち居振る舞い、言動の習得
4.価値創造主体であるクライアントに対する敬意と礼節の具備
5.価値創造貢献機会を与えられたことへの感謝と全知見投入の約定

となります。既に自ら定めた倫理綱領の項目に含まれているものでもありますが、節目を迎えた契機でもあり、再び胸に刻んで改めて活動してまいります。

今後ともヒューマンキャピタルコンサルティングをよろしくお願い致します。

* thread: 経営コンサルタントからのアドバイス  * janre: ビジネス

* tag: 顧客情報  個人  機密  漏洩 

* category: コンサルタント

顧客情報を適切に管理できない企業に明日はない 

連日話題になっているベネッセの顧客情報流出事件ですが、どうやら顧客データベース管理を委託された外部企業で派遣社員として働くシステムエンジニアによる犯行との見方が強まっています。全容解明にはもう少し時間がかかるようですが、ニュースを見て真っ青になった経営者は多いのではないでしょうか。

職務上、弊事務所もクライアントの個人情報や機密情報に接する機会が数多あります。個人情報や機密情報の取り扱いに関しては、プライバシーポリシーを定め、これに基づいて適切に管理しています。個人情報(弊事務所の場合は主に経営陣の個人情報)は、関与期間が終了しても保持することを予めご了承頂いておりますが、機密情報(主に営業情報、財務情報、人事情報などの経営情報)に関しては、関与期間終了と同時に全て返却もしくは廃棄しています。ドキュメントは勿論シュレッダーの上完全焼却、HDDに残った電子データはすべて削除した後、別途マスキングデータを上書きし、同じHDDを再利用する時には初期化してから使用しています。

重要な情報をお預かりしていることもあって、時にはこれらの個人情報や機密情報を入手したいと考える業者や個人から接触されることがあります。

 「信頼できる先生を紹介してほしいのですが、いかがでしょうか?」
 「お取引先を紹介して頂けませんか?」
 「貴事務所のお客様で、○○の件でお困りの方がいらっしゃったら、お役に立てますよ」

という具合です。

この手の誘いに乗ってはいけません。この誘いに応えてしまったら、それはお預かりした情報をご本人及び企業様の事前承諾なき目的外使用ということになり、弊事務所のプライバシーポリシーに抵触するばかりか、個人情報保護法違反になってしまいます。つまり、情報を漏らした者(弊事務所)と入手した情報を利用した者(情報提供先の企業や個人)は、逮捕されるばかりか、違法行為として被害者から損害賠償訴訟を起こされるリスクから免れることはできないのです。

今回のベネッセのケースでは、悪意ある一個人の犯行のようですので、おそらく犯人の逮捕並びにベネッセの信用やレピュテーションの失墜ということになると考えますが、「顧客情報を自ら提供した」あるいは「他社の顧客情報を購入ないし入手して利用した」というケースでも、罪を免れることはできないでしょう。

最近の事例では、個人情報漏洩に関する損害賠償金は 5,000円~20,000円/人ということですので、仮に1,000人分の顧客情報が漏洩したとすれば、全員に支払う賠償金は 500万円~2,000万円 ということになります。個人は勿論ですが、中小企業でも経営を破綻させるだけのインパクトがある金額です。

しかも、これまで築いてきた顧客との信用が一瞬にして吹き飛ぶばかりか、「○○は個人情報を簡単にもらす企業(人)だ」「情報を売って金をもうけているらしい」というレッテルを貼られるばかりか、リアルでもネットでも、あることないことを吹聴され、TwitterやFacebookが炎上、Line, mixiでも拡散され、Naverや2chで祭りになり、二度と取り消すことはできなくなります。

ベネッセの事件を「大手なのに何やっているんだろうね」と言って傍観している方、ご自分と自社は大丈夫かどうか、すぐに顧客情報管理体制を検証しないと間違いなく憂き目に遭います。

こうした情報管理体制に関しても、コンプライアンスやガバナンスの一環として対応しておりますので、何からどう手を付ければ良いのかお困りなら、お気軽にご相談ください。
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