FC2ブログ
12« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»02

* category: スポンサー広告

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Comment -- | Trackback -- |  * edit *  go page top

* thread: 経営コンサルタントからのアドバイス  * janre: ビジネス

* tag: 女性  登用  安部  首相 

* category: コンサルタント

日本における女性登用の夜明け、となるか?ダボス会議での安部首相の発言に関する考察 

ダボス会議の基調講演において、安部首相が成長戦略の要旨を世界に向けて発信しました。積極的平和主義、外交戦略、財政健全化、電力市場の完全自由化、国家戦略特区、TPP参加、医療改革、法人税減税、女性の登用、賃金上昇など、様々なキーワードがちりばめられていましたが、注目すべきは女性の登用に関する宣言です。

女性の登用に関しては、平成15年の男女共同参画推進本部において「2020年までに指導的地位にいる女性が少なくとも3割程度になるよう期待する」という目標を明記、更に平成17年12月に閣議決定した男女共同参画基本計画(第二次)にも明記して取り組みを進めてきました。平成2年に国連の経済社会理事会が採択したナイロビ将来戦略勧告では「1995年までに少なくとも30%にまで増やす」とされていることを考えると、そもそものスタートが遅いという誹りは免れませんが、スタートから9年が過ぎた平成24年度の状況を見ても、その水準は依然として低く、このままでは目標未達に終わる公算が高いと考えざるを得ません。


「内閣府男女共同参画白書(概要版)平成25年版 第1部 男女共同参画社会の形成の状況 第1章 政策・方針決定過程への女性の参画」 第18図 各分野における「指導的地位」に女性が占める割合 より転載

内訳を見てみましょう。

士業や専門職、大学講師以上など、知的水準を登用基準とすることが馴染みやすい職種においては2割程度を占めるものの、国会議員でさえ衆議院議員7.9%、参議院議員18.2%、官僚組織においては本庁課室長以上では2.6%、都道府県の本庁課長以上では6.5%という有様です。また、100人以上の民間企業における女性の登用の現状は、課長では7.9%、部長では4.9%に過ぎず、こちらも1割にも届かない惨状です。

安部首相はこの現状を「あと6年で変える」と世界中の政府首脳とグローバル企業の経営者達に宣言したわけですから、今後政府から発表されるだろう労働政策の中に、女性の登用に関する様々な支援策が盛り込まれることを期待しましょう。

しかし、企業側や働く側も、政府からの支援策を待っているだけではいけません。中小企業にとっては優秀な人材を確保するチャンスであり、働く女性にとっても非正規雇用から正規雇用への身分変更を実現できる可能性が拡がる訳ですから、双方とも積極的に活動しましょう。

ただ注意すべきは、労働政策を定める厚労省のスタンスです。国家戦略特区での限定正社員の提言や労働者派遣法の改正内容を見ると、非正規雇用者が正社員になることをバックアップするものではありません。むしろ、経営側の論理に立って、可能なかぎり正社員を減らして社外労働力に置換することを推し進めようとしている節さえ看取できます。

特に、派遣社員の人さえ交代させれば、ずっと派遣社員を活用できるように派遣法を改正した点は、派遣会社の経営を支えると同時に、派遣労働者の身分の不安定さはそのまま放置したものであり、非正規雇用者が正社員に登用される道筋を分断し、非正規社員の身分固定化に繋がる愚策とも言えます。

首相は賃金上昇についても触れましたが、これはあくまでも正社員に関することであって、労働人口の36.7%を占める1900万人以上の非正規雇用者(労働力調査;平成25年3Q平均)の賃金引上げに関しては積極的には言及していないことにも留意しなければなりません。

このような状況の背景には過去からの因習や「男の沽券」にまつわる嫉妬心や情念など、一筋縄では解決できない課題があります。しかし、経営者はこのチャンスを逃してはなりません。積極的に優秀な女性の採用及び女性登用の仕組みを構築しなければ、事業継続すらままならなくなる時代がすぐそこまで来ていることに危機感を持ち、すぐに行動しなければなりません。

後継者がいなくて事業承継ができないと考えている方、社内外の女性にも目を向けて下さい。そして、女性の皆様も、積極的にチャンスを掴み取るよう、努力を惜しまないで下さい。私達が皆様の挑戦を支援します。
関連記事
スポンサーサイト
コンサルタントの関連記事
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。