FC2ブログ
11« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»01

* category: スポンサー広告

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Comment -- | Trackback -- |  * edit *  go page top

* thread: 経営コンサルタントからのアドバイス  * janre: ビジネス

* tag: SMAP  解散  騒動  ジャニーズ  メリー  ジュリー  マネジャー  事業承継 

* category: コンサルタント

SMAP騒動に見る凄まじくも見事なジャニーズ事務所の事業承継戦略 

本騒動に何ら興味はありませんが、事の善悪や顛末はさておき、今回の騒動は間近に迫ったジャニーズ事務所の事業承継におけるボトルネックを解消するための戦略的な仕掛けとして見れば、なかなかの成果を収めたのではないでしょうか。

端的に言えば、今回の騒動は、ジャニーズ事務所の次期社長ジュリーさんへの求心力の強化と、メンバーマネジメントの引き締めを通じた収益性向上のためにSMAPがスケープゴートとして使われたに過ぎないのではないか、ということです。

以下の論点について私見を述べます。お暇な時にご笑覧くださいませ。

ジャニーズ事務所の事業承継戦略の要諦

1.「後継者は誰か」を広く知らしめる
2.「対抗馬」と「反対派」を根こそぎ排除する
3.事業承継後の数年間を凌ぐための「キャッシュ」を稼ぎ出す
4.緻密な計算に基づくコミュニケーションにより「後継者の信用」を創造する
5.「奴隷契約」で利益率を極大化しつつ、「恩を着せるマネジメント」で人心を統制する


1.「後継者は誰か」を広く知らしめる

創業社長一族支配によるジャニーズ事務所では、娘である代表取締役副社長ジュリーさんを後継者とすべく、若いころから英才教育をしていたそうです。一族の中では既定路線で社内でもなんとなくコンセンサスはあったのでしょうが、ここまで芸能界でのプレゼンスが大きくなった以上、取引先や競合から見ても「ジャニーさんとメリーさんは手強い相手だったが、ジュリーさんも相当手強いな」と痛感させることが必要になってきました。

ジャニーズは独立系の芸能事務所なので決して大規模ではなく、ジャニーさんとメリーさんの若い男性タレントの発掘力とプロデュース力に対する信用で次々と大きな仕事を勝ち取って来たわけですから、ジュリーさんにも同等以上の能力があることを知らしめることでその存在を誇示しなければナメられてしまいます。面子上等の業界ではナメられる訳にはいきません。

ジュリーさんは、嵐やら何やらを統括して実績を上げてきたわけですが、長期にわたり事務所の屋台骨を支えてきたSMAPに関してはマネジメントできないばかりか、もともと一事務員に過ぎなかった女性マネジャーが全権を握り、ジャニーさんやメリーさんの言う事さえ聞かない状態にまでなっていて、なんともならなかったそうで、これではいかにもマズイわけです。

「誰が一番エライのか、思い知らせてやらねば気が済まぬ!」という一族の怒りも迸っていたことでしょう。

2.「対抗馬」と「反対派」を根こそぎ排除する

社内を二分するほどの実力を持つ女性マネジャーを放逐すること自体は当然としても、問題は「いかにそれを実行するか」です。ジャニーズの看板に傷が付かず、SMAPの商品価値を毀損することもなく、「流石ジャニーさん、メリーさん、ジュリーさん!情けに厚く懐が深い!器が違う!」と称賛される方法でなければなりません。

そこで、女性マネジャー自らに身を引かせる方法を考えたのでしょう。しかし、業界内でもその実力を認められているほどの実力者なので、単にジャニーズを退職させるだけでは大きな対抗勢力になりかねず、あまりにもリスクが大き過ぎます。

そこで、もうひと捻りしたのではないでしょうか。つまり、業界内にいられなくなるようにする、ということです。「タレントを引き連れて別の事務所を設立して独立する」という、業界のタブーを引き起こさせてしまえばよい、と考えたと思われます。

その道具がSMAPでした。

昨年の夏頃、SMAPメンバーの契約更新時期に合わせてメリーさんはジャブを放ちました。

メリー「なんか独立するとかいう噂があるけど、そんなことないよね?」
SMAP 「いえ、そんなつもりないですよ」
メリー「マネジャーに一任しているけどジャニーズ事務所所属なんだから、大丈夫よね?」
SMAP 「はい、来年も頑張ります」
メリー「そう、アナタはどうなの、マネジャー?」
マネジャー「いえ、独立なんてそんなこと考えてません」
メリー「そう、ならいいけど(よっしゃ、言質取ったぞゴラァ!)」

、、、こんなやりとりがあったそうです。

このやりとりで、女性マネジャーは「そうか、思う存分やるなら独立という手があるか、、、」と気付いた、否、気付くようけしかけられたのでしょう。

これ以降、女性マネジャーは紅白司会者へのSMAPのキャスティングをはじめ、戦略的にメディアを活用してSMAPの商品価値を高めつつ、「ジャニーズに一発喰らわせてやりたい」と思っている競合事務所の実力者にアプローチして「SMAPが独立した暁にはご支援のほど何卒よろしくお願いします」と挨拶して回っていたそうです。

メリーさんとジュリーさんの掌の上で踊らされているとも知らず、、、

3.事業承継後の数年間を凌ぐための「キャッシュ」を稼ぎ出す

ただ、メリーさん達はSMAPを手放すつもりは毛頭なかったので、SMAPの商品価値を毀損するわけにはいきません。それに、肝心のSMAPの稼ぎ出すキャッシュはピークアウトしつつあったので、今回の騒動を人気再生の契機にしようと企てました。

ここで近年のSMAPの活動を振り返っておきましょう。最近のSMAPは、新曲のセールスは揮わず、発売初週はともかく、あっという間にチャート圏外に落ちるようになり、コンサート動員数こそ見るべきものはあるものの、冠番組や主演するドラマや映画も減り、嵐をはじめとする後輩グループの後塵を拝するようになってきています。

キャリア25年ともなると、若いころ獲得したファン層も高齢化して、今や「親子二代でSMAPファン」なんて持ち上げられ方をしていますが、「そういえば最近はあまりお金使ってないわね」「嵐のほうがカワイイかも」なんて本音もジャニーさん達の耳に届いているはずです。

そう、PPMでいえばSMAPは今やSTARではなく、CASH COWとしてここ5年ほどフル回転してきましたが、そろそろDOGに移行しはじめてたと言ってもいいのです。

一般的な商品やサービスの場合、「モデルチェンジ」や「高機能化」「デザインのリニューアル」などでCASH COWの延命を図る訳ですが、タレントの場合はそう簡単にはいきません。そこで着目したのが皆さんもよく目にする「閉店セール」だったのではないでしょうか。

「皆様に支えていただきましたが、そろそろ閉店します!最後に大謝恩セールやるから、皆さん来てくださいね!!」という、アレです。実は、閉店するとは言っても期限を切らずにいつまでも閉店セールを続けている、というあざとい商法です。

そこで「SMAP解散?!」という大芝居を打ちました。

冷静に考えれば、東京オリンピック・パラリンピックをはじめとする大規模イベントのサポーターやキャラクターの要職にあり、各局で数多くのスポンサーを惹きつけている冠番組を持っているタレントを簡単に解散させてしまったら、それこそジャニーズ事務所が立ち行かなくなる賠償責任を負わなければならない訳で、そんなリスクをジャニーズが負う必要などまったくありませんよね。

でも、「SMAPが分裂、解散するかも?!」という知らせは、メリーさんのシミュレーション通り、純粋なファンを大きく動揺させ、解散を思いとどまってほしいという思いが日本だけでなく海外にまで波及しました。そしてその思いはやがてSMAP作品の購買を通じた支援へと走らせることになりました。

やや飽きてきたとはいえ、いざ解散するかもとなると、流石SMAP、豊富なコンテンツがモノを言い、過去のダブルミリオンだった「『世界に一つだけの花』を買って解散を阻止しよう」とこぞってCDを購入してくれました。旧作のアルバムやシングル、DVDなども軒並み再チャートインを果たすなど、追加投資をしなくてもキャッシュを再び稼ぎ始めています。

1/19現時点での売上はこれだけかもしれませんが、今後勿体つけながら「結成25周年全国5大ドームツアー、一旦キャンセル情報が流れたものの、大復活祭を開催することが決定!」とか、「中国、台湾、インドネシアなどのアジアを皮切りに、いよいよワールドツアーに進出!」とかで「直接会える!応援できる!!気持ちを伝えられる!!!」チャンスを企画すれば、爆発的な売上が見込めます。

賞味期限が過ぎた SMAP がSTARに返り咲くことは難しいでしょうが、DOGにならず、再びCASH COWとしてキャッシュを稼ぎ出してくれるなら、ジュリーさんが父母にかわって業界にプレゼンスを確立するまでの食い扶持の一部が確保できる訳です。ジャニーズにとってはウマウマですね。

4.緻密な計算に基づくコミュニケーションにより「後継者の信用」を創造する

もともとジャニーズは秘密主義というか、謎に包まれた事務所で、内情が表に出てくることが少ないことでも知られています。スキャンダルや悪評も噂レベルでは数多くありますが、芸能マスコミやテレビ局、広告代理店などの関係先へのアメとムチの使い方が巧みなので、時々ダメージを喰らってもなんとか切り抜けてきた老獪さもあります。

今回もジャニーズ親派のスポーツ紙を使って、事務所側に有利な世論を形成するコミュニケーション戦略を展開しました。普段の塩対応がここでは効果的に作用し、「ジャニーズネタを扱えるなら、売上が見込めるぞ!」と、売上が落ち込むネタ枯れ時期を乗りきりたいスポーツ紙の思惑を利用、「事務所は善、業界の慣例を無視してクーデターを画策した女性マネジャーは悪、SMAPは板挟みとなって苦悩し空中分解の危機に瀕している」という図式の印象操作を試みたと考えられます。

この図式が確定できれば諸悪の根源は女性マネジャーとなり、事務所とSMAPが失うものはなにもありません。さらに言えば、業界のタブーといわれる独立を試みたSMAPに対して、メリーさんとジュリーさんが寛大な対応(フリですが)を見せれば、ジャニーズ株は高騰し、ファンの心をがっしりと掴むことができます。燃え上がった購買意欲にさらに燃料を投下できるわけですから、これぞまさに炎上商法の真髄ですね。

ちゃんとタイミングも計算しています。最初の記事が出てから、連日スポーツ各紙とテレビ各局の情報バラエティー番組、ニュース、政財界の関係各位に至るまで、メディアとキーパーソンのオピニオンはSMAP解散騒動一色に染まりました。そして、釈明会見は視聴率の下落が著しいフジテレビのSMAP x SMAPで行い、フジテレビにまたしても恩を売ります。

さらに、ファンが心待ちにしていた「SMAPは解散しません!」宣言は敢えて封印し、今後の先行きに一定の不透明さを残し、憔悴しきった表情のメンバーを喪服チックな装いでカメラ前に立たせ、事務所に義理立てした木村君を事実上のリーダーとして据えて事務所万歳コメントを言わせるという、「とりあえずSMAPは存続する方向らしいけど、曲折や謹慎などの処分があるかもしれないから、自分達が支えなきゃ!」というファン心理を巧みに操縦する業を披露してくれました。いいですね、どんどん売上上がっちゃいます。

これだけの実績をここ数年で叩きだせば、メリーさんは勿論、ジュリーさんの手腕を疑う関係者はいなくなるでしょう。メディアや取引先も、ジュリーさんとの関係を良好に維持したいという心理に傾くことは勿論、イベントや番組作りでもジャニーズの意向に背くことができる存在は、競合事務所以外ほぼなくなります。

意のままにメディアを操縦したコミュニケーションで世論を味方につけ、事務所の価値を高めることができた訳ですから、メリーさんとジュリーさんはなかなかの手腕の持ち主ではないでしょうか。

5.「奴隷契約」で利益率を極大化しつつ、「恩を着せるマネジメント」で人心を統制する

一方、SMAPというグループの存在を大切にしたいのはメリーさんもジュリーさんも同じですが、自ら唆したとはいっても、一度は独立に傾いた中居君ら4人になんらかの処分を下すことは必要です。木村君以外のSMAPメンバーにとって、所内の他タレントに対する見せしめの意味も込めた次回の契約更改はまさに「奴隷契約」になることは想像に難くありません。


彼らが再び思い通りの活動ができる日が早く来ることを祈るばかり。 photo © Breaking News Japan

タレントとマネジメント会社が同等の地位にあるとしてタレントの権利保護に熱心なハリウッドと違い、吉本芸人が話す「事務所のピンハネの凄まじさ」はネタとしても、日本の芸能界ではタレントは事務所に隷属するかのような地位に貶められているのが実状です。普通でも専属契約内容は事務所側が相当有利になっていると考えてよいでしょう。

それに加え、今回の騒動の主犯格は女性マネジャーでも、メンバー自身にも独立の意思がある程度あった訳ですから、減俸処分が下されたとしてもメンバーは甘受する以外ありません。

この人件費削減の大チャンスをメリーさんとジュリーさんが見逃すとは思えませんので、「固定報酬はかなり低く抑えるけど、事務所が取って来た仕事を確実にこなしてくれれば、出来高を加算して総額でここまで払うよ」的内容で契約を迫るものと思われます。完全業績連動年俸制(フルコミッション)かもしれません。まるでドジャースに買い叩かれた前田健太選手のような契約内容ですが、ジャニーズに睨まれたSMAPは他で生きていけないので、どれほど不利な条件でも何もかも呑まざるを得ないでしょうね。

勿論、ボロ雑巾のようになって商品価値を下落させる訳にはいきませんから、責任応分に扱いの差をつけることで活かさず殺さず加減しながら、だらだらとキャッシュを生ませ続けるでしょう。

今回の騒動でSMAPのメディア露出は確実に注目を集めますし、それに反比例して本人達に入るギャラは低く抑えられ、事務所のマネジメント報酬は増えます。しかも、これまでコントロール不能だったSMAPのキャスティングはメリーさんとジュリーさんの意のままになった訳で、これはデカい。

若手時代のようにパンイチで熱湯風呂や水中ジェスチャーゲームに出したり、タイトなスケジュールで5大ドームツアーを強行させたり、フジの27時間テレビに出演後、間髪いれずに日テレで24時間マラソンを完走させ、その後テレ朝のMステで1時間ノンストップメドレーを歌い踊らせ、フラフラになりながらもEXILE TRIBEとのコラボレーションコンサートでドームツアーをシメる、などという、人の世の生血を啜るような不埒な悪行三昧を重ねたとしても、桃太郎侍でもないメンバーは文句ひとつも言えないわけです。

もっと言えば、事務所に忠義を尽くした木村君はSMAP解散を阻止したまさにHEROなので、これまで以上に厚遇され、ますます「キムタク」ブランドを高める仕事しかさせないでしょう。中居君には定評のあるMC仕事以外に、疲労困憊で一気に老けこみ、生え際の後退が一気呵成に加速するであろうことを見越したヅラCMキャラクター就任とか、ナイナイとのヨゴレ仕事をどんどん増やすとか、ありそうです。交通トラブルを起こしたゴローちゃんは、チョイ役の地味な仕事とほんこわの仕事を数多くこつこつこなすとか、イイヒトキャラだったのに酩酊事件を起こして以来悪キャラに転身、極道役がハマってしまったツヨぽんは当面悪人キャラでいくとか、なにをやってもドクにしか見えない真悟ママはライザップCMやマヨネーズ早喰い競争など、身体を張る仕事を中心にするとか、予想してしまいました。

現実的に考えるなら、不惑前後のタレントにここまでの仕打ちはせず、派手な仕事ではなくとも、本人達が事務所の温情を感じるような仕事を地道にさせながら、懐の深さと広さを見せて更に恩を着せる、という方法を採るでしょう。勝負はついている訳ですし、事務所が完膚なきまでに勝ち過ぎるとファンが離れてしまって元も子もなくなりますから、ソフトランディングを図るでしょうね。

木村君以外のメンバーにとっては、長くて辛い茨の道が待ち受けていることは間違いないでしょう。

まとめ

一連の騒動を通じてジャニーズ事務所が手にしたのは、円滑な事業承継の推進でした。ジュリーさんへの事業承継を阻害する女性マネジャーを完全に排除し、後継者のリーダーシップの確立を促進すると同時に、権限を集中させて売上増と利益率向上を叶える仕組みを整えた訳ですから、立派な成果を上げたと見て良いと考えます。

ブランド力があるジャニーズ事務所だからできたという側面があることは否めませんが、単なる芸能界のゴシップとして傍観しているのではなく、多くの中小企業の事業承継でも活かせるプリンシプル(原理原則)を読み取ることが重要です。貴社にとってご参考になるところがあれば積極的に取り入れていきましょう。

ただ、「やり方」を間違えると大炎上するリスクがあるので、くれぐれも慎重に進めていただきたく存じます。

与太話が長きにわたり、大変失礼いたしました。

ヒューマンキャピタルコンサルティング
丹羽政尊
関連記事
スポンサーサイト
コンサルタントの関連記事

コメント

コメントの投稿

Secret

go page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://hccfirm.blog.fc2.com/tb.php/53-78d32399
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

go page top

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。