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* thread: 経営コンサルタント  * janre: ビジネス

* tag: プロフェッショナル 

* category: コンサルタント

プロフェッショナルとは vol.2. 

台風15号に被災された方 関係者 ご家族の皆様に 心からお見舞い申し上げます


さて、前回はキレ者の後輩コンサルタントが初めてのプロジェクトに臨むまでについて書きました。
さっそくその続きを。


彼のインタビューが始まりました。
最初の3分ほどは相手の緊張や警戒心を解くためにラポールの形成から、、、フムフム。
徐々に相手がリラックスして信頼関係を構築できた様子が伺えたので、質問を始めました。

「部下やご自身のやる気はどうですか?」
「人事制度に対する不満点はありますか?」
「ご自身のお悩みはありますか?」
「業績がここ数年横ばいか下落傾向にある理由は何だと思いますか?」
       ・
       ・
       ・

しばらく黙って回答をメモしていましたが、
・全体的に尋問調
・何を聞きたいのかわからない曖昧な質問
・クローズドクエスチョンの多発
・諸規程やオフィシャル・ルール、提供資料を確認すれば把握できることへの質問
・会社に対する不満を真正面から聞く質問
・事実と対象者の印象・感想の切り分け不足 などなど、
気になる点がいくつも出てきました。

課題解決策をまとめるために体系的に練られたとは考えにくい質問が多いのです。
そして、彼がその回答をどうまとめるつもりなのかも一向に見えませんでした。
インタビュー目的や課題の構造化等、アウトプットを念頭に置いておらず、
聞きたいことを散発的に聞いたら終わるかのような質問が続きました。

「これでは課題解決方針をまとめるために必要な意見収集が難しくなる」
と考えたわたしは、対象者の背後にあるホワイトボードに質問上の必須項目を列記、
彼に指し示して回答を得るよう促さざるをえませんでした。
このようなことは、自分より下位のスタッフと協働した経験を含め、
長いコンサルタント経験の中でも、ただ一度のことでした。
インタビューのやり直しはできないので、本当に止むに止まれずのことでした。

彼は明らかに戸惑い、ボードに書かれた項目を見ながらインタビューを続けました。
その後も彼がインタビュアーの時に同様のことが繰り返しありました。

そして、この行為が彼のプライドを傷つけました。
その夜、一緒に夕食をとっていても彼の表情は憮然としていました。
彼にとっては、彼なりに準備したことをわたしに批判されたも同然ですから、
機嫌を損ねるのも理解はできます。

彼の経歴から考えれば、他人に批判された経験などないだろうことは想像に難くありません。
幼少の頃から文武両道を極めていた彼に意見する方はいなかったことでしょう。
超大手企業に勤務していた当時は年次出世頭でしたし、
ファームでも将来を嘱望されている彼には、わたしなど眼中に入らない存在ですから、
このプロジェクトで同ランクであることにも納得できていなかったと推測します。

しかし、わたしたちはプロフェッショナルコンサルタントです。
コンサルタントを名乗り、プロフェッショナルとしてクライアントに向き合った瞬間から、
クライアントから期待される成果を上げるために全力を尽くす義務を負っています。
成果創出を阻害する何らかの要因があれば必ず解消しなければなりません。

例えそれが個人のプライドを傷つけることだとしても
それを乗り越えてチームで協力して成果を創出することが最優先されるのです。
そもそもこの程度の批判で傷つくようなプライドは本物のプライドではありません。
自らの未熟さや不勉強を恥じ、他者の批判も成長機会として虚心坦懐に受け止め、
クライアントは勿論、協働するコンサルタントからも
「プロフェッショナル」として認知して頂ける成果をあげることで
初めて得られるのがコンサルタントが持つべき本物のプライドです。

そして、このすべてのプロセスはコンサルタント個人の責任と意欲で行われるものです。
ファームはコンサルタントに対して成長機会を準備はしていますが、
機会を勝ち取るにはプロジェクトで一定以上の成果を上げなければなりませんし、
機会を得たとしてもそれをどう成長に結びつけるかは個人に一任されます。

そして、成長し続ける人だけがより高次元の課題に取り組む機会を勝ち取ることができる
実力本位のキャリアアップを叶えることができる一方、
成果を上げられず、成長機会を勝ち取ることができない人は退場を強いられるのが
プロフェッショナルコンサルタントの運命なのです。

コンサルタントとして生きることを選択したのなら、
このような心構えと考え方が必要だから、
不愉快だとは思うけれど今回の一件を自らの成長機会としてとらえてほしい
と彼に伝えました。

しかし、わたしも未熟者ですから、この言葉に重みは感じられなかったのでしょう。
彼の釈然としない表情が変わることはなく、
インタビューの再考を含め、前向きな返事を聞くことはできませんでした。
明らかに自分より格下と考えていた相手から生まれて初めて批判されたのだから
彼は憤懣やるかたなかったに違いありません。

一夜明けても彼からは昨夜の話に納得していない様子が伺えました。
そして、二日目も初日と同じ事が繰り返されてしまいました。
もはやわたしのアドバイスに耳を貸していないことは明らかで、
わたしを完全に無視するようになってしまいました。

それでも必要な意見が収集できていれば最低限の目的は果たせるのですが、
昨日にも増して必須項目を外した質問や
不必要な世間話で時間を浪費することもしばしばで困ってしまいました。
状況を改善できぬまま二日目も終わりました。
その夜、再び話し合いを持ちましたが、彼の気持ちを動かすことはできませんでした。


そして三日目の朝、彼は待ち合わせに現れませんでした。



<つづく>
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